キャビアはトリュフ、フォアグラと並び世界の三大珍味と称されるチョウザメの卵です。
プチプチとした食感と口当たり、そして濃厚な旨味とその後味は、他の食べ物には真似することのできない満足感を得ることができます。
そして、キャビアを語る際に、その色合いや形の美しさは外すことができません。黒い色の卵を持つ魚類はチョウザメだけと言われており、その深い陰影を持つ一粒一粒の美しさは、テーブルにえも言われぬ高級感と彩りを添えてくれます。
カスピ海沿岸を支配した国の王侯貴族に珍重され愛されてきたキャビアは、今でも多くの美食家に愛され続けている高級珍味です。パーティーなどでテーブルをゴージャスに彩るために欠かせない存在です。
いまキャビアは世界の約90%がカスピ海沿岸地域で生産されています。
産卵地としては左の地図に示しているイランになります。
キャビアを生産する国として真っ先に思い浮かぶのはロシアやイランです。
チョウザメは人類が登場するはるか昔、今から2億5000年ほど前には生存しており、姿かたちも古来より変わっていないとされています。一般的な海洋の鮫とは種類が異なり、海水でも淡水でも生きることができ50年から100年も寿命があります。
メスが成熟するにはベルーガで15年から20年ほどかかるため、そのメスから獲れるキャビアは大変貴重なものなのです。
チョウザメは鮭と同じように川を遡上して産卵しますが、鮭と違うのは何度も産卵できるところです。ラウル川では500kmも上流で生を受け、カスピ海に下り、長い長い歳月を経て産卵のため生まれ故郷を目指してはるばる川を遡ります。
この自然が仕組んだ壮大な叙事詩がラウル、ボルガ川のキャビアを世界でもっとも美味なるものへと育んでゆくのです。
青山グルメマーケットが販売するキャビアは、このような厳しいルールに守られた貴重なカスピ海のチョウザメをイランの漁師から直接買い付け、品質管理がしっかりと行き届いた状態で日本に空輸され、高い鮮度が保たれた高品質のキャビアです。
日本でも数少ないキャビア専門商社が、生産から流通まですべてに関わった信頼のおける商品です。
製造方法と保存方法には強いこだわりを持っています。
網に掛かったチョウザメは生きたまま加工場に運ばれ、すぐに卵を取り出します。キャビアは熟練の職人の手で一粒一粒ていねいにほぐされます。長年の経験による判断でキャビアの鮮度を保ち、本来の持ち味を生かすのに最適な食塩の量を決定します。
塩漬け処理されたキャビアは専用の缶に詰められ、冷蔵保管されます。チョウザメの捕獲から缶に詰められるまで5時間以内で迅速に行うことで、高い鮮度を保つことができます。この鮮度が絶品のキャビアを生み出す大きな秘訣です。
キャビアの瓶詰は元となるチョウザメの種類によりフタの色が異なり、青・黄・赤・茶の4種類があります。
【ベルーガ(BELUGA)/青蓋】 ベルーガ(オオチョウザメ)はチョウザメの中で最も大きく、成長時には体長3m以上、体重300kgを超えるものもあります。産卵が可能になるまで約20年を要します。近年漁獲量が減少し、希少価値が高まっています。
【オシェトラ(OSIETRA)/黄蓋】 オシェトラ(ロシアチョウザメ)は中程度の大きさのチョウザメです。成長時には体長2m以上、体重200kgぐらいまで成長します。産卵が可能になるまで約12年を要します。
【セブルーガ(SEVRUGA)/赤蓋】 セヴルーガ(ホシチョウザメ)は最も小さいサイズのチョウザメです。口先が尖っているのが特徴で、成長しても体長1.5m、体重25kgを超えることは滅多にありません。産卵が可能になるまで約8年と比較的短い。
【シップ(SHIP)/茶蓋】 シップ(シップチョウザメ)はオシェトラと同程度の大きさです。産卵が可能になるまで約8年と比較的短い。ベルーガより漁獲量が少なく幻のキャビアと言われています。
色の違いはチョウザメの種類の違いで、品質の違いではありません。キャビアの粒の大きさや色、味わいが異なります。合わせる料理やワインなど、お好みによってお選びください。
このキャビアはミシュランガイドの三つ星を取得したフランスレストランをはじめ、本物しか認めない高級料理店で数多く採用されています。
ミシュランガイド東京2009において星を獲得したレストランの中では三つ星店のフレンチ、二つ星店のイタリアン、日本料理、スペイン料理。ホテルオークラ東京、ペニンシュラ東京、ザ・リッツ・カールトン東京などの一流ホテル。フランス大使館でも採用された実績があります。
※ミシュランガイド東京2008に掲載された西洋料理店60店舗のうち、実に30店舗が採用しています。
ミシュランガイドの星を獲得したレストランが認めた高品質を誇るキャビアをみなさまにお届けします。
キャビア本来の味を損なわない3%未満の塩漬処理で、低温殺菌(パストライズ)や保存料の添加はしていません。流通過程においても一度も冷凍することなく、高い鮮度を保ったまま日本に空輸されてきます。
獲れたてのキャビアの鮮度を保った高品質の極上フレッシュキャビアの持つ味わい、そして演出された世界をご堪能ください。